「この町でつくるあたらしいアート」
アーティストが地域に滞在しその土地に根ざしたアート作品を創造する、アーティスト・イン・レジデンス事業を津市を舞台にアルスプラザで実施しました。
公募には多くのアーティストからの申込みがあり、厳正な審査を経て現在美術作家の大野由美子氏を選定。2021年11月から一ヶ月間、津市に滞在し作品制作に取り組みました。
今回は江戸時代から久居の産業を支える基盤となった瓦産業に光を当てて、久居の瓦の再構築とアートへの変換を試みました。
久居にかつてあった瓦産業や、町の中に現存する瓦屋根の上にある守り神である鍾馗(しょうき)からヒントを得て、鍾馗の一部(ひげ、刀、帽子など)を用いたデザインの木型を基に、地元の方と協力しながら作った、久居の土を用いた作品です。
作品作りの過程では、アーティストが地元市民と協働して作品の一部を制作しました。
2021年1月に作品が完成。作品の展覧会を実施しました。
本展覧会では、約1ヵ月の滞在制作で制作した瓦作品によって構成された、架空の町を思わせるようなインスタレーション(立体的な展示空間)を展示。
また、作品とダンスのコラボレーション公演と制作過程の紹介を交えたギャラリートークを実施、津市の歴史をもとにしたアート作品を多くの市民が鑑賞されました。
展覧会後、これらの瓦を焼成し、津市久居の公共の場の建物への使用や市民への配布が予定されています。
2022年度も別のアーティストによる滞在制作を予定しています。
今年度もアーティストによる津市ならではの作品展示をご期待ください。
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